スマホとiPadで十分だった私がMacを必要とした理由

iPhoneとiPad、Mac miniと外部ディスプレイを並べた、作業環境の変化を表すイメージ画像 Notes

「最近の大学生は、スマホで論文を書く人もいるらしい」

そんな話を耳にしたことがあります。

私自身、普段の生活ではスマホとiPadがあれば、ほとんど困らなくなりました。ブログを書くことも、生成AIへの相談も、個人のタスク管理も、PCがなくてもできています。

ところが、生成AIを使ってアプリ開発に挑戦するようになり、Macが必要だと考えるようになりました。

今回は、スマホとiPadで十分だった私が、なぜMacを必要とするようになったのか、その経緯を整理します。

PCが必要かどうかは、仕事で使うか、何かを制作するかだけでは決まりません。やりたいことを実現するために、どのような環境が必要なのか。 それが、今の私にとってPCを持つ理由になっています。

ブログも生成AIも、iPadで十分だった

普段のデジタル環境では、iPhoneとiPadを中心に使っています。

Webサイトの閲覧やSNS、買い物などはiPhoneで十分です。画面が大きい方が見やすいときや、少しまとまった作業をするときにはiPadを使います。

文章を書く場合も、iPadにキーボードを用意すれば対応できます。マウスも接続できますし、外出先ではiPhoneのテザリングを利用する方法もあります。

実際、DNWのブログ執筆もiPadとiPhoneを使った環境で進めています。

ChatGPTを使った記事の企画や文章の修正、アイデアの整理も同じです。個人のタスク管理についても、スマホやiPadで完結しています。

もちろん、PCの方が操作しやすい場面はあります。しかし、便利であることと、所有する必要があることは別の話です。

少なくとも、ブログを書くことや日常の情報整理を目的に、新しくPCを用意する必要性は感じていませんでした。

生成AIでアプリ開発ができるようになった

その考えが変わるきっかけになったのが、生成AIです。

以前から、自分が使いたいアプリを作れたら便利だと思うことはありました。ただ、プログラミングの知識が必要なアプリ開発に、自分で取り組むのは簡単ではありません。

生成AIを使うようになって、そのハードルが下がりました。

作りたいものを言葉で説明し、必要な機能や設計を相談する。コードの作成を手伝ってもらい、動かなければ修正方法を考える。

こうした進め方ができるようになり、アプリ開発が自分にとっても現実的な選択肢になりました。

実際に、これまでWebアプリのようなものをいくつか試作しています。

ただし、満足できる完成品にはまだ至っていません。

開発中に問題が発生し、生成AIに相談しながら修正しても、思うような結果にならないことがありました。

生成AIによって開発に取り組みやすくなった一方で、アプリを完成させるには、まだ乗り越えなければならない課題があります。

iPadのSwift PlaygroundsでHealthKit連携を試した

作りたいアプリの一つに、iPhoneのヘルスケアに記録されたデータを利用して、レポートを作成するものがあります。

数値を手入力してレポートを作るだけなら、Webアプリでも対応できます。しかし、やりたいのは、すでに記録されているデータを直接取り込むことです。

ヘルスケアのデータにアクセスするには、AppleのHealthKitという仕組みを利用します。通常のWebページから直接利用できるものではなく、対応するアプリでアクセス権限を設定し、利用者の許可を得る必要があります。

iPadのSwift Playgroundsでも開発を試しました。

Swift Playgroundsは、iPad上でSwiftのコードを書き、アプリを作れる開発ツールです。これで目的のアプリを作れるなら、Macを新しく用意する必要はありません。

しかし、実際に試したところ、ヘルスケアへの接続を実現できませんでした。

Appleが公開しているSwift Playgroundsの対応機能一覧にもHealthKitは掲載されておらず、手元のiPad版では、HealthKitの利用に必要な権限を設定できませんでした。

そのため、HealthKitの権限設定ができるXcodeを使って、開発を進めなくてはなりません。

Xcodeを使うためにMacが必要になった

そこで、どうしてもMacが必要になります。

XcodeはAppleが提供するMac向けのアプリ開発ツールです。HealthKitを利用するための権限設定も、Xcodeから行う方法が公式に案内されています。

iPadの画面や入力操作に不満があったわけではなく、作りたいアプリに必要な開発環境が変わったのです。

ただし、Macを用意すればアプリが完成するわけではありません。

これまでのWebアプリが完成に至っていない問題と、HealthKitを利用するための開発環境の問題は別です。

Xcodeを使えるようになっても、設計や実装、動作確認を進め、実際に使えるものに仕上げる必要があります。

Macは開発上の課題をすべて解決する道具ではなく、目的のアプリを作るために必要な環境を整える選択だと考えています。

スマホとiPadでの日常作業から、生成AIを使ったアプリ開発、HealthKit連携への挑戦を経て、MacとXcodeが必要だと判断するまでの流れを3段階で示した図
Macが必要になった経緯を整理した図。画面や健康数値は説明用のイメージであり、完成したアプリや実際の測定結果ではありません。

PCが必要かどうかは、仕事と趣味では決まらない

今回の経験から、PCの必要性について改めて考えるようになりました。

ブログを書くことも、生成AIを使って企画や文章を作ることも、iPadでできています。

一方、アプリ開発は仕事ではなく、自分が使いたいものを作るための取り組みです。

つまり、仕事ならPC、趣味ならタブレットという分け方では説明できません。

Web閲覧や動画視聴、文章作成が中心なら、スマホとタブレットだけで十分な人もいるでしょう。

反対に、PC向けのゲームを遊びたい、特定のソフトを使いたい、アプリを開発したいといった目的があれば、仕事以外でもPCを必要とする場合があります。

キーボードやマウスを追加すれば解決する問題もありますが、必要なソフトやOSの機能まですべて置き換えられるわけではありません。

PCを使う理由は、やりたいことによって変わる

生成AIは、スマホやタブレットだけでできる作業を増やしてくれます。その一方で、これまで手を出せなかったことに挑戦するきっかけにもなります。

私の場合、アプリ開発がその一つでした。

スマホとiPadでやりたいことが完結しているなら、無理にPCを購入する必要はありません。しかし、新しい目的が生まれれば、必要な道具も変わります。

これからも日常の作業はiPadを中心に続けながら、Macを使ったアプリ開発にも取り組んでいきたいと考えています。

PCが必要かどうかを考えるとき、今できていることだけでなく、これから何をしてみたいかも大切なのだと思います。