以前、独自ドメインのメール環境を見直したことがありました。
そのとき、iCloud+のカスタムメールドメインを実際に試し、Google Workspaceへの移行も検討しました。今回はその経緯をまとめてみます。
現在は、お名前.comのレンタルサーバーで、用途の異なるメールアドレスを10個ほど作って使っています。
特に大きな不満があったわけではありません。ただ、iCloudのストレージには余裕がありますし、すでに利用しているサービスへメールもまとめられれば、もう少しシンプルにできるのではないかと思いました。
Google Workspaceなら、普段から使い慣れているGmailで独自ドメインのメールを扱えます。
「今より使いやすくなって、費用も減らせるのでは?」
そんなところから、メール環境を見直してみることにしました。
先に結論を書くと、現在もお名前.comを使い続けています。iCloudを実際に試し、Google Workspaceも検討したことで、自分の使い方に必要な条件がはっきりしました。
その結果、無理に環境を変えず、今のままでよいという結論になりました。
約10個のメールアドレスを用途別に使っている
独自ドメインには、10個ほどのメールアドレスがあります。
単なる別名ではなく、家族用や、各種サービス・アカウントの登録用など、用途の違う独立したメールアカウントとして作っています。
受信ボックスも別々です。家族それぞれのデバイスでは、それぞれ自分用のアドレスとして使っています。自分のアドレスは、iPhoneやiPadのApple純正「メール」アプリに登録して確認しています。
普段はこれが当たり前になっていたので、あまり意識していませんでした。
サーバーをなくせれば、費用も減らせると思った
見直しを考えた当時、お名前.comのレンタルサーバーは、メール以外には使っていませんでした。
現在契約している「レンタルサーバー ベーシック」は、月額2,637円です。それほど高い金額ではありません。
ただ、当時はメールのためだけにレンタルサーバーを使っていたので、すでに契約していてストレージにも余裕があるiCloudへ独自ドメインメールを移せるなら、サーバー自体をなくせるかもしれないと考えました。
そうなれば環境もシンプルになり、固定費も少し減らせます。
そこで、まずiCloud+のカスタムメールドメインを試してみることにしました。
iCloud+を試してみた
iCloud+には、自分が持っている独自ドメインのメールアドレスをiCloud Mailで使える「カスタムメールドメイン」という機能があります。
実際に独自ドメインを設定し、2つのメールアドレスを作って、それぞれにテストメールを送ってみました。
メール自体は問題なく届きました。
ただ、実際に受信してみると、想像していた使い方とは少し違いました。
2つのアドレス宛に送ったメールが、1つのiCloud Mailの受信ボックスに入ってきます。受信一覧を見ただけでは、どちらのアドレス宛に届いたメールなのか分かりづらく感じました。
今のお名前.comの環境では、それぞれを独立したメールアカウントとして「メール」アプリへ登録しています。どのアカウントに届いたメールなのかは、そのまま分かります。

この違いは、試してみるまであまり意識していませんでした。
自分の場合は、家族用を含めてアドレスごとに役割を分けています。すべてをひとつの受信ボックスにまとめるより、分かれている方が使いやすい。
2つのアドレスを試したところで、
「これを10個近くのアドレスで使うのは、自分には合わない」
と判断しました。
Google Workspaceも、自分の使い方とは少し違った
Gmailの画面で独自ドメインのメールを使えるのは、かなり魅力的でした。
iCloudの次に候補になったのが、Google Workspaceです。
Gmailの画面で独自ドメインのメールを使えるのは、かなり魅力的でした。
Gmailの画面で独自ドメインのメールを使えるのは、かなり魅力的でした。
Google Workspaceの料金は、基本的にメールアドレスの数ではなくユーザー単位で決まります。1ユーザーに複数のメールエイリアスを設定できるので、アドレスが10個あるからといって、必ず10ユーザー分の契約が必要になるわけではありません。
一方で、エイリアス宛のメールは、そのユーザーのGmail受信トレイに届きます。エイリアスごとに独立したメールボックスができるわけではありません。
Gmailのフィルターやラベルを使えば、宛先ごとに整理することはできます。
ただ、自分が求めているのは、メールアドレスそのものを役割ごとに分けて扱うことです。
今と同じように、独立したメールボックスとして分けようとすると、ユーザーを分ける必要があり、料金もユーザー数に応じて増えていきます。
少ないアドレスをひとつのGmailにまとめたい場合は、使いやすそうです。
ただ、自分の使い方では、「Gmailを使える」というメリットだけで環境を変えるほどではありませんでした。
試してみたことで、自分に必要な条件が分かった
iCloudを試し、Google Workspaceも検討して、一番大きかったのは、自分がメール環境に何を求めているのかが分かったことでした。
最初は、
「独自ドメインのメールを、どのサービスで使うのがいいのか」
と考えていました。
でも、自分に必要だったのは、複数のメールアドレスを作れることだけではありませんでした。
役割の違うアドレスをそれぞれ分けて扱えて、どのアドレスに届いたものなのかがすぐに分かること。
それが、自分がメールアドレスを役割ごとに分けている理由でした。
今の環境だけを使い続けていたら、意識することはなかったと思います。別の環境を試してみたからこそ、今の使い方のどこが自分に合っているのかが見えてきました。
お名前.comをそのまま使うことにした
お名前.comのレンタルサーバーでは、複数のメールアカウントを作り、それぞれ独立したアカウントとしてメールアプリに設定できます。
自分も、約10個のアドレスを用途ごとに分けて使えています。
自分も、約10個のアドレスを用途ごとに分けて使えています。
見直しを始めた当時は、
「メールのためだけにレンタルサーバーの費用を払い続ける必要があるのだろうか」
と考えていました。
でも、iCloudとGoogle Workspaceのどちらも、今と同じ使い方をしようとすると、ここまで書いたような違いがありました。
さらに現在は、当時と違って、レンタルサーバーをメール以外にも利用しています。
自分の契約では、レンタルサーバーとあわせて利用している独自ドメインの更新費用が無料になる条件も適用されています。
そこまで含めて考えると、今の環境を無理に変える理由はありませんでした。
試してみることで、今の環境も見えてくる
これまでも、気になったことがあれば調べて、必要なら実際に試しながら、自分に合うかどうかを考えてきました。
スペックや料金を比べれば、ある程度までは違いが分かります。でも、実際の使いやすさや、自分が何を大事にしているのかは、数字や情報だけでは気づきにくいこともあります。
今回も、iCloudを実際に使ってみたことで、メールアドレスごとに受信ボックスが分かれていることが、自分の使い方には思っていた以上に大事だと分かりました。
結果だけを見れば、環境は何も変わっていません。
それでも、一度試したことで「なんとなく今のまま」ではなく、「今のままでいい」と思えるようになりました。
調べて、試した先に、もっと自分に合うものが見つかることもあります。反対に、今使っている環境でよかったと分かることもあります。
どちらになるかは、実際に触れてみないと分からない部分があります。
これからも、気になったものは自分なりに確かめながら、そのときの自分に合う環境を探していきたいと思います。
