通勤時間をちょっと良い時間にしたくて、自分用ポッドキャストを作ってみた

目次5項目
  1. 自分が聴きたい内容をAIに作ってもらう
  2. 最初の音声は、駅に着く前に終わってしまった
  3. 何を聴くかによって、面白さも変わってくる
  4. 音声の内容だけでなく、作り方も見直した
  5. 次の通勤時間が少し楽しみになってきた

これまでは、週に1回くらい、月にすると4〜5回ほど会社へ出社していました。それが月8回の出社必須となり、出社回数も厳密にカウントされることになりました。

出社する日が増えるなら、通勤時間をもう少し有意義に使えないだろうか。どうせなら、会社へ向かう時間が少し楽しみになるような方法があればいいなと思いました。

そこで思い出したのが、以前見かけたNotebookLMの音声解説機能です。

NotebookLMは現在「Gemini Notebook」という名称になっていますが、資料をもとに2人のAIホストが会話形式で解説してくれる機能があります。

それなら、私が興味を持っている話題をChatGPTに調べてもらい、Gemini Notebookで音声にして、通勤中に聴いたらどうだろう。

自分が聴きたい内容のポッドキャストを作れれば、通勤時間が結構いい時間になるのではないかと思い、試してみることにしました。

自分が聴きたい内容をAIに作ってもらう

世の中にはニュースやポッドキャストなど、音声で情報を得る方法がたくさんあります。今回は、その中でも自分が知りたい話題を自由に取り上げられるところに魅力を感じました。

生成AIの最新動向や科学技術、ロボットの仕組みなど、普段なら自分で記事を探して読む内容も、通勤中に聴けるのではないかと考えました。

まずは実際に音声を作って、会社へ向かいながら聴いてみることにしました。

最初の音声は、駅に着く前に終わってしまった

最初に作った音声は、想定していたよりも短いものでした。

家を出てすぐに聴き始めたところ、駅に着く前に終わってしまいました。通勤時間中ずっと聴いていたかったので、再生時間をもっと長くしたいと考え、25〜30分程度の音声も作って聴いてみました。

長さとしては十分だったものの、今度は別の問題が出てきました。私の場合は再生時間を長くすると、その分話題が増えるため、内容が印象に残りにくいと感じたのです。

そこで、20分前後の音声も試してみました。実際に印象に残った部分があり、もう一度聴きたいと思って、頭から聴き直したこともあります。25〜30分が長すぎるわけではありませんが、20分程度なら最初から聴き直すのも面倒ではなく、扱いやすいと感じました。

現在は15〜20分程度を目安に音声解説制作の指示を調整しています。ただし、これが最適な長さなのかは、まだ分かりません。

何を聴くかによって、面白さも変わってくる

音声の長さを試しているうちに、もう一つ気になったことがあります。取り上げる話題によって、面白いと感じる度合いがずいぶん違うのです。

例えば、四足歩行ロボットの仕組みを説明する内容は面白く、興味を持って聴くことができました。原子核時計についての話も、普段あまり触れることのない内容でしたが、興味を持てた題材の一つです。

一方で、スマートホームに関する話題などは、それほど印象に残りませんでした。すでに知っている情報が多かったこともあり、改めて音声で聴いても新しく知ることが少なかったためです。

私の場合は、すでに知っている内容よりも、あまり知らなかった技術の仕組みを理解していく話のほうが、興味を持ちやすかったようです。

こうした経験から、音声の長さだけでなく、取り上げる題材も見直すようになりました。いろいろな話題を並べるより、一つの話題をもう少し詳しく掘り下げたほうが面白いのではないか。そう考えて、調査資料の内容やGemini Notebookへの指示も変更していきました。

音声の内容だけでなく、作り方も見直した

音声の長さや内容を調整する一方で、制作方法についても試行錯誤していました。

最初に試した方法の一つが、ChatGPTとPerplexity、Gemini Notebookを組み合わせる方法です。

まずChatGPTで調査用のプロンプトを作成し、そのプロンプトをPerplexityに貼り付けてレポートを作ってもらいます。そして、できあがったレポートをGemini Notebookに貼り付け、音声解説を生成するという流れです。

この方法でも、音声のもとになる資料は用意できます。

ただ、何度か作業する中で、ふと疑問に思いました。

ChatGPTでプロンプトを作ってPerplexityに渡し、その結果をまたGemini Notebookに貼り付ける。この手順は本当に必要なのだろうか。

ChatGPTにはDeep Researchという調査機能もあります。それなら、最初からChatGPTで調査してもらえばいいのではないかと思ったのです。

もちろん、ChatGPTとPerplexityで調査結果の精度がどの程度違うのか、厳密に比較したわけではありません。

ただ、情報の精度に大きな差がないのであれば、複数のサービスを行き来するよりも、ChatGPTだけで調査からレポート作成まで進めたほうが手間を減らせます。

そこで、ChatGPTで直接リサーチとレポート作成を行い、その内容をGemini Notebookに貼り付ける方法へ変更しました。

制作に使うサービスが一つ減ったことで、少なくともPerplexityへプロンプトを渡す作業は不要になりました。

複数のAIを試した後、ChatGPTを中心に使うようになった経緯は、「ChatGPT・Claude・Geminiを試して、今はこう使っている」でも紹介しています。

Google Driveを使えば、資料の受け渡しも簡単になるのでは?

ChatGPTを中心に調査と資料作成を進めるようになりましたが、今度は別のことが気になりました。ChatGPTでレポートを作った後、その内容をGemini Notebookへコピーして貼り付ける作業です。

毎回同じ作業をするのではなく、何か別の方法で資料を受け渡しできないだろうかと思い、ChatGPTに相談することにしました。

ちょうどその頃、別の作業でChatGPTの情報源となるファイルをGoogle Driveへ移行していました。同じGoogleのサービスなら、Gemini Notebookとも連携できるのではないかと考えたのです。

そこで、Google Drive上のGoogleドキュメントをChatGPTから更新する方法を試しました。Gemini Notebookには、更新したGoogleドキュメントをソースとして登録しておきます。

実際に試したところ、Googleドキュメントの内容を更新し、その変更をGemini Notebook側へ同期できることを確認できました。これなら、毎回レポートをコピーして貼り付ける代わりに、ChatGPTでGoogleドキュメントを更新すればよいことになります。

ChatGPTとPerplexityを使った方法からGoogleドキュメントのソース同期へ移行し、コピーと貼り付けを2回から0回に減らした制作フロー比較図

現在、Google Driveには次の3つのテーマに分けたレポートを用意しています。それぞれのテーマに対応するGoogleドキュメントを1つずつ作っています。

  • A:ロボット・制御
  • B:ビジネス・仕事の流れ
  • C:リーダーシップ・意思決定

これらのレポートをもとにした音声解説は、まだ聴いていません。次の通勤で聴くのを楽しみにしています。

Google DriveのA・B・Cの現行ソース一覧と、Gemini NotebookにGoogleドキュメントの現行ソースを登録した画面

音声解説の進め方については、専門用語を並べるのではなく具体例を交えて説明すること、途中で疑問を投げかけながら掘り下げること、最後に重要なポイントを簡単に振り返ることなども指示してきました。現在は、Gemini Notebookのソースには現行レポートのGoogleドキュメントを登録し、以前用意していたホスト指示のドキュメントは登録していません。

資料の受け渡しは改善できたけれど、完全自動化ではない

現在の制作方法は、ChatGPTで調査とレポート作成を進め、Google Drive上のドキュメントを更新し、Gemini Notebookにその内容を同期するというものです。

最初に試したChatGPT、Perplexity、Gemini Notebookの3つを使う方法から比べると、資料を受け渡すための作業は整理されました。

ただし、音声生成まで完全に自動化したわけではありません。Gemini Notebookで音声解説を生成する操作は、現在も手動で行っています。また、何を調べたいかを考えたり、どのような内容を説明してほしいか指示したりする作業も必要です。

自動化できる部分はもう少しありそうですが、今はすべてを自動化することよりも、自分が聴きたい内容を作れることを優先しています。

次の通勤時間が少し楽しみになってきた

今回やってみたかったのは、AIを使ってポッドキャストを自動生成すること自体ではありません。出社する日が増えたので、通勤時間を少しでも良い時間にできないかと考えたことがきっかけでした。

実際に作って聴いてみると、最初は音声が短すぎたり、長くすると話題が増えて内容が印象に残りにくいと感じたりと、思っていたとおりにいかないこともありました。

それでも、四足歩行ロボットや原子核時計のように面白いと思える話題が見つかりましたし、制作方法も少しずつ変わってきました。

資料を受け渡すためのコピーや貼り付けは減らせましたが、どんな話題を聴くかを考えたり、解説内容を調整したりする手作業は残っています。私の場合は、このくらい自分で関わる部分があるほうが、かえってモチベーションが上がるようです。

完全に自動化された仕組みで毎回音声が届くのもいいですが、興味のある話題を選び、内容を調整しながら、自分で番組を作っているような感覚も楽しいものです。

何度か音声解説を作るうちに、AIホストの冒頭の言い方が「今回の深掘りは〜」から「今回のDeep Diveは〜」に変わっていることにも気づきました。初めは、AIが番組名まで付けてくれたのかと思いました。その呼び方が気に入って、Google Driveの保存フォルダにも私が「DeepDive」と名前を付けました。この記事を書くにあたって確認すると、「Deep Dive」はGemini Notebookにもともと用意されている音声解説の形式名でした。言い方が変わった理由は分かりませんが、同じ名前の番組が続いているように感じられるところも、自分用ポッドキャストを面白く感じる理由の一つです。

出社回数が増えたこと自体は変わりませんが、次はどんな話を聴こうかと考えるようになり、次の通勤時間が少し楽しみに感じられるようになってきました。

まだ試行錯誤の途中ですが、通勤時間をちょっと良い時間にするという最初の目的には、少しずつ近づいている気がします。

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